清掃作業の手順①事前点検 ○清掃掃作業を円滑かつ適切に行うためには、次のような事前の調査・点検を正確に行う必要がある。貯水槽の構造・配置・容量・設置場所等の確認設備機器類、電気配置等の確認貯水槽内部の遺物混入やサビ付着等の確認貯水槽外部(マンホール、防虫網・水抜管・オーバーフロー管等)の確認作業場所及び周辺状況の安全確認 など。②作業準備○現場において、依頼者との事前打合せや、事前点検の結果を基に、次のような作業準備が必要である。作業工程表の作成作業班の編成(貯水槽作業監督者、作業責任者、作業従事者)作業器具や作業機材の準備洗浄用水や消毒水槽の準備断水等の関係者への周知危険防止のための安全措置作業実施者の健康状態の確認 など。③作業用器具等の洗浄・消毒○消毒用溶液 有効塩素 50~100㎎/L 濃度の次亜塩素酸ナトリゥムを用意する。 ○水槽内で使用する作業器具・機材、作業着、長靴等の着用具やマンホール等の周辺の洗浄・消毒を行う。 ④残留塩素の測定○清掃前に給水栓末端の残留塩素を測定し、記録する。 ○臭、味、色、濁りの状態を確認する。 (色度 5度 以下、濁度 2度 以下、遊離残留塩素 0.1㎎/L 以上など)⑤槽内清掃前の作業○給水バルブ閉栓、揚水ポンプの電源をOFF、水抜きドレンバルブを開栓にする。 ○揚水ポンプを投入し、残水を排水する。(排水弁がない場合) ○清掃前に槽内の不良個所や汚水状況の写真を撮影する。 ○排水後に槽内の本体や設備装置(ボールタップ、電極棒等)の点検及び、依頼者又は当協会の指示により適宜補修を行う。 ⑥貯水槽内の清掃○高圧洗浄機やブラシ等を使い分け、洗浄・清掃を行う。その場合、天井部分、側壁部分、床面の順番で行う。 ○清掃後の写真撮影をする。(清掃前の写真と比較できるアングルで撮影することが大切)⑦槽内清掃と再洗浄○洗浄後、布等できれいに拭き取り、次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒し、30分以上放置する。 ○放置後、再度槽内部の洗浄と消毒を行い、更に30分以上放置し、その後再び水洗いする。⑧残水処理と水張り○再洗浄後の残水を、残水処理機を使って完全に排水する。 ○元バルブの開栓を行い、水張りをする。⑨水質検査の実施○水張り終了後、残留塩素の測定、色度、濁度、臭気、味について検査する。 ○水質検査は十分放水した後に、給水栓末端の水について異常の有無を確認する。 遊離残留塩素 0.2mg/L以上 色 度 5度以上 濁 度 2度以上 臭 気 異常無し 味 異常無し *高置水槽の清掃及び消毒は、受水槽の清掃・水張り後に、受水槽と同じ要領で行う。 ⑩作業終了後の措置○マンホールの施錠の有無や、給水栓の閉め忘れ、運転制御盤のスイッチの入れ忘れなどを確認する。 ○法令に基づく水質検査を、原則48時間以内で実施する。 (協会指定の検査機関に採水を依頼。) ⑪作業報告書の作成○水質検査機関から水質検査の成績書が届いたら、所定の様式に基づいて報告書を作成する。 ○会員から提出された報告書は、協会がデーターベースとして保存し、水道局及び保健所への報告書の提出を代行する。